トレーダーの学習曲線 その5


今回はトレーダーの学習曲線のその5として、

「指針を見失うフェーズ」についてお伝えします。

これまでの解説はこちらからどうぞ。

はじめに

希望に満ちたフェーズ

チャートパターン、手法に妄信するフェーズ

悲観的になるフェーズ

前回は、「悲観的なるフェーズ」ということで、

チャートパターンや手法を一生懸命に勉強しても、

いざリアルタイムでトレードすると、

思うように利益がでない、むしろ損ばかりしてしまう。

勉強してもやっぱりトレードでは稼げないのか・・・

という悲観的に思いに苛まれてしまう期間があることをお伝えしました。

トレードに対する熱意が強いほどその思いは強くなりますね・・・

 

トレードで稼いでやるぞ!億万長者だ!!

と意気揚々と相場の世界に参入して、なかなか結果がつかない、

しかも損失ばかりが膨らむという状態が続けば、

頭によぎるのは「あきらめる」の5文字です。

 

この期間を経て、あきらめる人とあきらめない人の二極化になるわけですが、

悲観的なフェーズを乗り越え、改めて相場に立ち向かおうとする人に待っているのが、

「指針を見失うフェーズ」なのです。

 

●指針を見失うフェーズとは

悲観的なフェーズを乗り越えた人が次にとる行動の大半が、

とにかくチャートパターンや手法が活きる方法を模索することです。

チャートパターンや手法を使ってうまくトレードしようとしても結果がついてこなかったのは、

その手法を活かすポイントが悪かっただけなんだ!

という結論に至るのが大体の道筋です。

MAからの反発で利益に繋げるためには、MAの角度がこうなって、

ローソク足もこういう形で、さらには長期の足でこういう形になってて・・・

という感じに、

過去相場を手法に照らし合わせながら、その手法で利益になるポイントを徹底的に洗い出し、

勝てる手法を構築することに時間を費やします。

 

しかし、

自分なりの結論を見つけても、収支は一向に右肩上がりにはなりません。

右肩上がりにならないので、再度、相場を分析し、

改めて自分なりの結論を見つます。

しかし、結果は変わらず右肩下がり・・・

あとはひたすらこの繰り返しで、

いつしか自分は何を指針にトレードしたらいいのかが分からなくなってしまうんです。

この時に、相場の分析に執着すぎて、友人、恋人、仕事の付き合いを少なくしていってしまうんですよね・・・

(ぼくもそうでした・・・)

 

●なぜ一生懸命に手法が活きるポイントを過去相場から検証しても結果がついてこないのか?

なぜ結果がでないのか?

それは結局、

相場の本質を理解しようとしないまま表面的な知識だけで検証しようとするからなんです。

 

相場の本質とは価格の値動きです。

価格の値動きと一口にいっても、単に価格を追いかけるだけでは本質を理解したことになりません。

価格が高値を切り上げたり、安値を切り下げたりすることで、

相場が今この時、売りと買いどちらに分があるか、

つまりは売りと買いどちらの方向に価格が伸びやすいかを読み取り、またそれはなぜなのかを説明できることが、

相場の本質を理解するということです。

相場の本質を理解して検証しているけど結果が全然ついてこない・・・という人は、

実はこの辺りを無視していません?

僕も長らく相場の本質を理解した気になっていましたが、実は全く理解できていませんでした。

相場は売り買いが頻繁に行われるために、みなさんが毎日のように眺めているチャートが示すようにジグザグに動きます。

この動きがランダムウォークと呼ばれる動きですね。

動きがランダムということは相場が今後どちらに動いていくかは検討がつきません。

しかし、

売買の圧力がどちらかに傾いた時だけは動きがランダムではなくなり、

相場の攻めるべき方向が明確に見えてくるのです。

相場が一方向に偏って動くには必ず理由があります。

「相場の売買がいまどちらに傾き、それはなぜそうなったのか?」

を常に考えながらトレードしていくと、面白いように結果がついていきますよ。

 

ここまでくれば、長く辛かった「指針を見失うフェーズ」を脱出し、

「飛躍するフェーズ」へとステップアップしていきます。

 

では、次回もお楽しみに(^^♪


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